子供がサッカーをしていると周りにスパイクを履く子が出てくるようになります。
踏ん張りがきいて、いいシュートやロングキックが蹴れてうらやましいと子供に言われスパイクを履きたいと言うかもしれません。
この記事では小学生のいつからスパイクを履かせたらいいのかを書いています。
最後まで読んでもらうといつ履かせればいいのか分かると思います。
また、どうしても子供が履きたいと聞かない場合も、負担の少ないスパイクを紹介しています。
サッカーのスパイクを子供に履かせるのは高学年になってから
結論から言うとサッカーのスパイクを子供に履かせるならば、高学年になってからです。
それまでは、トレーニングシューズで十分だと思います。
周りがスパイクを履き始めたのを見て焦って、決して自分の子供に履かせようとしないでください。
よく踏み込めて強いキックができているように思えるかもしれませんが、それだけ足に負担がかかっていることを忘れてはいけません。
トレーニングシューズでも正しいキックのフォームを身につければ同じように蹴ることができます。
子供に聞くと履きたいと言いますので、なぜ履いたらダメなのか子供の将来を考えて親であるあなたが理解してあげるべきです。
土踏まずが出来るのは高学年になってから
地面の衝撃を吸収するのに役立つアーチ(土踏まず)が形成されるのは、個人差はありますが7歳から9歳の頃だと言われています。
従って9歳以下の子どもは、まだ十分に地面からの衝撃に耐える足ができていないんです。
そのような状態で子どもにスパイクを履かせると、場合によっては疲労骨折などの足の怪我につながる可能性もあります。
低学年の間は、地面を滑る感覚や、ボールを扱う感覚を身に付けさせるためにもトレーニングシューズを履かせたほうがよいと考えます。
僕の娘もサッカーをやっていますが、スパイクを履かせたのは5年生になってからです。
4年生までは、どんなに滑るようなグランドであってもスパイクを履かせることはしませんでした。
地面からの衝撃に足が耐えられず故障してしまうと長期離脱でサッカーができなくなることはどうしても避けたかったのです。
本人はグランドコンディションが悪い場所でのスパイクは滑らず安定してプレーできるので魅力的に思えたのでしょう、「スパイク欲しい」とは言ってました。
そこは鬼になって、スパイクは足にへの負担が大きいので5年生になってからと説明すると納得しました。
スパイクのメリットとデメリット
とは言えスパイクもデメリットばかりではなく、土踏まずがしっかりと形成されてスパイクを履いても耐えうる足に成長したら、とても大きなメリットがあります。もちろん良いプレーもできると思います。
スパイクを履くメリット
・スパイクの裏にイボイボしたものがあり、トレーニングシューズと比較すると急発進や急停止が行いやすい
・スパイクの裏にあるスタッドというイボイボのおかげで、地面との接する面積がトレーニングシューズと比べて小さいため滑りにくく、ターンもしやすい
・スパイクシューズは、芝や軟らかい土の上など、普通のシューズでは滑りやすい場所でも足を滑らせることなく良いプレーができるようになる。
スパイクを履いたときのデメリット
・スパイクはトレーニングシューズと比べて足への衝撃が4.6倍もかかる
・足への負担がかかり、シーバー病と言われる踵が炎症を起こす病気を発症する
・同じく足への負担により、第5中足骨疲労骨折(通称、ジョーンズ骨折)を起こす
それでも低学年からスパイクを履かせたければ
メリット、デメリットを紹介しましたが、それでもスパイクを履かせてもいい高学年まで待てない。
子供がかっこいいスパイクを履いた姿でサッカーをやってほしいんだっていうのなら
足の負担が軽減されるスパイクもあるので、それを買ってみてもいいかもしれません。
この「DS LIGHT 3 Jr ジュニア」はジュニアの足型分析をして、ジュニア専用に作られたスパイクです。
子供の動作を分析して、スムーズな重心移動ができるように足裏は階段形状になっています。
足の負担を減らしながら、しっかりと動けることを考え抜かれたスパイクなので、初めてのスパイクにはいいのではないでしょうか。
アシックスのスパイクはどれも、子供の動作分析によって作られた同じ型を使っています。
スパイクはやっぱり高学年になってから
スパイクについて、いつから履かせるべきかメリットやデメリットについて紹介してきました。
僕はやはり高学年になってから履くべきだと思います。
万が一足の負担が原因で故障になってしまったら大好きなサッカーをやらしてあげられない、親としてはそんな苦しむ子供の姿は見たくないですよね。
子供はかっこいいから、周りが履いているから、スパイクを履いているほうが良いプレーができるという理由で履きたがるかもしれません。
でも、ストップをかけて足への負担を分かるように説明してあげることで子供も納得すると思います。
これからサッカーに限らずいろんなスポーツをする子供に怪我に悩まされてあきらめなければならない思いはさせたくないですよね。